女子サッカー「カーサ・オキナワ・アレ」 目指すはU15全国優勝 九州選手権へチーム結束


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強いフィジカルでボールを保持するカーサ・オキナワ・アレの白相美音=13日、県総合運動公園蹴球場

 昨年発足した女子サッカーチーム「カーサ・オキナワ・アレ」が第25回九州U15選手権(10月24~26日、大分県)に挑む。7月のU15リーグ2020九州で県1位で出場権を獲得した。目標は上位5チームに入り、全国大会で優勝することだ。県勢のU15での全国の県勢最高位は3位。チームには小学時代の17年に全国準優勝、18年に優勝を成し遂げたメンバーが多くそろっており、頂点取りを本気で狙っている。

 13日、高校生との練習試合を取材した。

 ワントップの白相美音は170センチの上背を生かしたフィジカルでポスト役としてボール回しを意識。「このメンバーでできる最後の年。チームで勝つプレーをしたい」と仲間を生かすことを考える。

 MF平良夢華は巧みなボールさばきのドリブルで守備を崩し、スピードに自信のある右サイドハーフ金城未亜が駆け上がり、センタリングで好機をつくった。

 平良は両親が送迎を担ってくれていることについて「周囲への感謝の気持ちをぶつけたい」、金城は昨年の九州大会でGKとの1対1を外したことに触れ「次はチャンスを生かしたい」とそれぞれ思いを語った。

 守備では、左右のセンターバック幸地菜々子と外間凜が要となる。外間は166センチの上背で守備に徹し「1対1では負けない」と闘志を燃やす。幸地は攻撃参加にも意欲的で練習試合でもコーナーキックから積極的にヘディングを狙っていた。「意外性のあるプレーをしたい」と意欲を示した。

 試合後はボードを見て連係について話し合ったり、コートの隅でパス練習したりと時間の使い方を意識しながら主体的に取り組む様子があった。県外遠征で何度も全国強豪チームと戦ってきた経験が意識の高さや練習の質につながっているようだ。塩川心春主将は「練習がハードだし、皆がまとまっている。全国優勝できます」と言い切った。
 (古川峻)

全国優勝を目指すカーサ・オキナワ・アレのメンバーら