総社デニムでマスク 沖縄県内の障がい者施設利用者が手作り サンエーに1000枚納品


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
「総社デニムマスク」を手作りしたサンズコミュニティの利用者ら。パソコン画面はオンラインで会見に参加した片岡聡一総社市長=23日、浦添市のサンエー浦添西海岸パルコシティ

 【浦添】沖縄県内17の障がい者福祉施設の利用者が23日までに、岡山県総社市のデニム生地を使った手作りマスク「総社デニムマスク」1000枚をサンエーに納品した。

 マスク作りに携わった人たちが同日、浦添市のサンエー浦添西海岸パルコシティで記者会見し、片岡聡一総社市長もオンラインでエールを送った。

 障がい者雇用に実績がある総社市と連携し、沖縄市のSun’sコミュニティ(サンズコミュニティ)の利用者らを中心にマスク作りに取り組んだ。障がい者の工賃向上、コロナ禍でのマスク不足解消が目的。S、M、Lの3サイズで税込み770円。日進商会と共同で、県内のサンエー衣料館22店舗で販売する。

 中部地区障害者就業・生活支援センター花灯(はなあかり)の幸地睦子センター長は「多くの利用者が製作に携わり、人に喜んでもらえることを実感している」と強調した。マスクのひも通しなどを担当した浦崎蔵摩さん(23)は「たくさんの人に使ってもらえるとうれしい」と話した。

 片岡市長は「皆さんを見てこちらが勇気づけられた。障がいのある人々の生活の質を向上させるため、今後も付加価値の高いものを見つけて沖縄の人々と関わっていきたい」と語った。