那覇空港国際貨物ハブ、来年3月まで休止 ANAが再開見通せず


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国際物流ハブ事業の運休に伴い、沖縄発の航空貨物を羽田まで運ぶ代替機への積み込み作業=10日、那覇空港貨物ターミナル

 ANAカーゴは25日、那覇空港を拠点に貨物専用機で実施している国際物流ハブ事業について、来年3月27日まで全便運休を続けることを発表した。新型コロナウイルス感染症の影響で今年4月から運休しており、那覇空港の貨物ハブ事業は1年にわたり休止することになる。

 ANAカーゴは今年3月末まで、国内外の主要都市との間で週50便の貨物専用機を運航していた。新型コロナの世界的な拡大で国際線に従事する外国人の派遣パイロットが確保できないことを理由に、4月から全便運休に入っていた。

 沖縄発着の輸出入品は現在、羽田空港と成田空港を経由して運んでいる。

 ANAカーゴ沖縄統括支店の渡辺英俊支店長は「遠回りにはなるが、物流の影響を最小限にしたい。沖縄から直行便があった地域への貨物は確実に輸送できるように、優先的にスペースを確保して輸出入している」と説明した。那覇空港を経由して国際貨物を運ぶハブ事業の再開については「見通しは立っておらず、状況次第だ」と述べた。