「写真甲子園」浦添工業高と知念高が特別賞 都道府県唯一のダブル選出


この記事を書いた人 Avatar photo 宮里 努

 全国の高校生が写真の技術や感性を競う全国高校写真選手権大会「写真甲子園2020」は25日、本戦に出場した18校の中から審査委員賞の受賞校7校を発表した。県勢は浦添工業と知念が選出された。同じ都道府県から複数の審査委員賞が出たのは沖縄だけだった。本戦には沖縄工業も進出していた。

 本大会は新型コロナウイルスの影響で本戦の競技ができず、インターネット開催となった。グランプリは選出せず、本戦出場校に同列で本戦出場賞を授与した上で、特別賞となる審査委員賞を審査委員がそれぞれ選んだ。浦添工業は審査員長の立木義浩賞、知念は公文健太郎賞を受賞した。

 浦添工業は3年の大城聖南さんと井口咲幸さん、2年の仲原花海さんが出場。「いつもそばに」のタイトルで、県内の古民家で暮らす一家に密着して生活の様子を撮影した。

 知念は「前略お元気ですか?僕は元気です」と題して表情豊かな男の子の、休日の様子を捉えた。撮影者はいずれも3年の新垣梨乃さん、花城愛美アイジーさん、山田夏妃さん。

 沖縄工業は「夏至南風(かーちーべー)」をテーマに浜比嘉島や伊計島、奥武島などの風景を撮影。撮影者は2年の中村航大さんと大山祐佳子さん、1年の平良有理佳さん。

立木義浩賞を受賞した浦添工業の8枚組作品「いつもそばに」の1枚(写真甲子園実行委員会提供)
公文健太郎賞を受賞した知念の8枚組作品「前略お元気ですか?僕は元気です」の1枚(写真甲子園実行委員会提供)