全沖縄ジュニア陸上 沖尚中の牧﨑が女子共通走り幅跳びV、宜野座中の宜野座は男子共通110障害頂点


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 おきぎん杯第51回全沖縄ジュニア陸上競技大会第1日は26日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで行われた。女子共通走り幅跳びは牧﨑百花(沖縄尚学中)が5メートル27で優勝した。男子共通110メートル障害は宜野座海晴(宜野座中)が追い風参考の14秒65で制し、男子3年100メートルも参考記録ながら平良勇翔(石垣第二中)が10秒98の10秒台で頂点に立った。例年は全国大会の予選会として年齢別にA~Cに区分し、それぞれの優勝者を決めるが、今回は新型コロナウイルスの影響で派遣がなくなったため、種別を変更した。


接戦、2センチ差で宿敵下す

女子共通走り幅跳び 5メートル27の記録で優勝した牧﨑百花(沖尚中)=26日、タピック県総ひやごんスタジアム(新里圭蔵撮影)

 2センチ差で勝利をつかみ取った。女子走り幅跳びは、牧﨑百花が同世代で常に壁となっていた相田未央(Team Crest)との勝負を制した。抜きつ抜かれつの展開だったが「相手を気にしたらいい跳躍はできない。自分との勝負」と集中し、最後の6回目に公式では自己新の5メートル27で締めくくった。中学最後の県内大会で宿敵に勝った。

 勝負は3回目まで激しい火花の散らし合い。1回目に相田が5メートル18をマークすると牧﨑は5メートル21を記録。再び相田が5メートル25で前に出る。牧﨑も負けじと5メートル26を跳び、リードした。

 リズミカルな助走から最後は「ドン」と周囲に響く踏み切りで宙に舞う。牧﨑は上位8人による4回目以降の決勝も安定した跳躍を披露し、全6回を成功させ、全て5メートル台でまとめた。

 昨年12月に熊本県であった合宿に参加し、指導を受けたことで苦手だった踏み切りや空中動作が改善し、記録が出るようになってきたという。今回の優勝に「うれしい」と喜びながらも、踏み切りの入り方や助走について「ファウルを恐れてちょこちょこしている」と課題を挙げ、さらなる記録更新を誓った。

(謝花史哲)