バドミントン沖縄高校新人シングルス 男子は南風原の與儀、女子は普天間の新垣が制す


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 バドミントンの第47回仲村寛市杯県高校新人シングルス選手権最終日は26日、沖縄水産高体育館で行われた。男子決勝は與儀天友(南風原)が仲村尚泰(沖縄水産)との接戦を2―1で制し、頂点に立った。女子決勝は新垣愛(普天間)が伊敷妃菜美(沖縄水産)に2―0で勝ち、優勝を果たした。


與儀、諦めず大逆転劇

男子シングルス決勝 強烈なスマッシュを放つ南風原の與儀天友=26日、糸満市の沖縄水産高校体育館(喜瀬守昭撮影)

 窮地からの大逆転劇だった。男子シングルス決勝で與儀天友(南風原)は最後まで諦めなかった。最終第3ゲームで16―20、先にマッチポイントを握られる。ジュースに持ち込むにも連続4得点が必要だった。

 スマッシュで押してくる相手に力では応じなかった。「ミスを出さないよう我慢して1本ずつ取っていこうと考えていた」。安易に強打せず、ネット際に落とすピンや正確性を重視したプッシュで組み立てた。

 ラリーで競り勝ち、最初の17点目を奪うと、相手のミスが重なり、驚異の6連続得点で結果をひっくり返した。追い込まれてからの集中力と粘りがひときわさえた。ネット際やコート奥と前後の揺さぶりから、相手が体勢を崩したのを確認すると、ここぞでスマッシュを打ち込んだ。

 「ミスからの自滅が多く、決勝は出さないよう意識していた」。高校シングルスで初の栄冠となった。「先輩たちに続いて、南風原のメンバーとして優勝できたことが何よりうれしい」と笑顔を見せた。

(大城三太)


新垣、スマッシュ繰り出し加点し完全V

女子シングルス決勝 強烈なスマッシュを放つ普天間の新垣愛

 1年生の新垣愛(普天間)が決勝までの全7試合でストレート勝ちを収めた。身長145センチと小柄ながら強烈なスマッシュを勝負どころで繰り出し、得点を重ねた。決勝でも「精神的に絶好調だった」と終始落ち着いていた。

 上背のなさから前後に揺さぶられ、後方スペースを狙われた。しかし、構える位置を下げるなどしてきちんと反応した。

 攻めでは前後左右への打ち分けで相手の体力を奪う。自身は最後まで身軽にコートを駆け回った。「九州、全国を見据え、体力やフットワークの強化、技術向上を目指す」と力強く誓った。