議場にオオゴマダラ 宜野湾 知名康司議員「市蝶に指定を」


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オオゴマダラのさなぎを議場に持ち込み笑顔の知名康司議員=日、市議会

 【宜野湾】宜野湾市議会で一般質問があった18日、黄金色に輝くオオゴマダラのさなぎが議場に登場する珍事があった。持ち込んだのは与党の知名康司議員(絆輝クラブ)=写真。「実際の良さを見てもらいたい」との思いで、市庁舎での蝶園整備や市蝶指定を求めた。さなぎがぶら下がる植物ホウライカガミも含め、生物の持ち込みは市議会で前例はなかったが、全会派から許可を得た。米軍普天間飛行場を抱える地域のため意見対立もある議場が、オオゴマダラのおかげか和やかな雰囲気に包まれた。

 質問では、市の担当部長から蝶園整備について「検討する」との答弁を得た一方、市蝶指定は「予定なし」と突き放された。与野党の両議員から励まされ、松川正則市長に質問すると「素晴らしい熱意なので検討させていただく」との答弁を引き出した。

 地元の宜野湾市真栄原区では、絶妙なユーモアセンスが光る立て看板で有名な知名議員。議会終了後、「前向きで良かった」と胸をなで下ろした。(金良孝矢)