琉球コラソン ポイントゲッター三村が本領発揮 待望の今季初勝利


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンは27日、那覇市の県立武道館アリーナでゴールデンウルヴス福岡とホーム2戦目となる第6戦を行い、31―22で圧倒し、今季初勝利を挙げた。1勝4敗1分けとし、順位は11チーム中、7位となった。


高め守備から速攻で圧倒 三村、右位置で躍動

琉球コラソン―ゴールデンウルヴス福岡 前半、守備をかわしてシュートを放つ琉球の三村裕幸(右)=27日、那覇市の県立武道館(新里圭蔵撮影)

 高めの守備から速攻で着実に加点した。前掛かりの相手守備をパス回しでかわしサイド、中央から計画通りにゴールを奪った。本来のLWからRWを任された三村裕幸が前半だけで6得点を挙げて躍動した。

 三村は昨季LWで63得点したポイントゲッターだが、メンバー事情から今季は利き腕とは逆のRWでスタート。勝ち星を挙げられない中、得点で引っ張ろうとしたが「気持ちが前に出過ぎた」と空回り気味だった。不慣れもあったが、GKの構えやコースを見極められないままでのシュートを散発。4試合目では3本しか放てず、全て外してしまった。

 ホーム2戦目を前に「ここからはい上がっていこう」と仲間たちと気持ちを切り替えた。「着地してでもシュートを打つ」イメージで高いジャンプからGKの動きを観察。右サイドから中央に切り込む俊敏な動きも見せ10本のシュートを放って7得点を奪った。

 チーム全体も守備、攻撃で足を止めることなくボールに食らい付き、主導権を渡さなかった。「安全圏」(東長濱秀作監督)の5点リードで折り返し、勢いのまま点差を広げ、30得点を達成して次につながる大きな1勝を手にした。東長濱監督は「収穫の多い試合になった。ここからが重要。次戦に向けてこの1勝の成果を共有したい」と力を発揮したチームをたたえた。

 (謝花史哲)