全沖縄ジュニア陸上 200メートルVの平川、伸びしろ未知数 「自信持ち走れた」


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 おきぎん杯第51回全沖縄ジュニア陸上競技大会最終日は27日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで行われた。男子共通200メートルで平川慧(きら)(あげな中3年)が予選で22秒68の大会新記録を出した。決勝では追い風2・4メートルの参考記録ながら県中学記録を上回る21秒75で優勝を果たした。男子共通3000メートルは池間凜斗(りいと)(東風平中3年)が9分07秒79の大会新で頂点に立った。女子共通走り高跳びは石垣中3年の比嘉桃花(石垣島アスリート)が1メートル65の大会新で制した。


■伸びしろ未知数 共通200メートルV・平川

男子共通200メートル決勝 追い風2.4メートルの参考記録ながら県中学記録を上回る21秒75で制したあげな中の平川慧(手前)=27日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(大城直也撮影)

 男子共通200メートルの平川慧(きら)(あげな中)が予選で大会記録を更新し、決勝では参考記録ながら県中学記録を上回る快走を見せた。決勝は「スタートから全力でスピードに乗り、後半は風に身を任せながら走った」と振り返る。

 100メートルや400メートルもこなし、200メートル出場は今年初。「3種目それぞれに楽しみがある。前の大会では100メートルでもいい記録が出て、今日も自信を持って走ることができた」と伸びしろはまだまだ未知数だ。

 昨年、400メートルのレース中に両親指を骨折した。右親指は走っていて折れる音が聞こえるほどだった。1カ月半ほど練習ができず、上半身強化やウエートトレーニングに励んだ。「悔しい思いをしたので」と、大会に向けて人一倍気合が入っていた。10月にはU―15の全国大会に400メートルで出場する。「自分でも成長していると感じている。県記録の更新を目指す」と照準を定めた。

 (大城三太)