辺野古、護岸の周辺でウミガメ5匹 市民ら「生物多様性分かる」 新基地工事続く


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資材を載せた大型船に、市民の抗議船やカヌーチームが近づかないよう監視する海上保安庁=28日午前、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設で、沖縄防衛局は28日、土砂の搬入や運搬作業を続けた。海上では辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸の「K8」「K9」両護岸から埋め立て土砂を陸揚げし、ダンプカーに積み替える作業が確認された。

 「K4」護岸周辺の海域では、わずか10分の間にウミガメ5匹が確認された。抗議船に乗っていた市民らは箱メガネを使って全長4メートルに及ぶハマサンゴなども確認した。「辺野古の海がいかに生物多様で豊かであるかよく分かる」と話し合っていた。

 シュワブゲート前では市民ら約25人が座り込み、「命の海を壊すな」「違法工事をやめろ」などと訴え、新基地建設に反対した。この日、工事車両148台が米軍キャンプ・シュワブに資材を搬入した。