絶滅危惧サガリラン気温30度が限界 美ら島財団が耐暑性研究 保全・栽培技術賞受賞


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絶滅危惧植物のサガリランの花 (沖縄美ら島財団提供)

 【本部】沖縄美ら島財団総合研究センター(本部町)はこのほど、日本植物園協会(東京都)から「保全・栽培技術賞」を初受賞した。絶滅危惧IA類のサガリランの耐暑性に関する限界温度が30度であることを明らかにし、亜熱帯地域の植物でも、夏季は冷涼な環境が必要であると示した点が評価された。

 同賞は2019年に新設されたもので、植物の育成や保全に貢献した人や団体に贈られる。全国では2団体が受賞し、5月に表彰通知を受けた。
 沖縄美ら島財団総合研究センターは「今後さらなる環境保全と地域振興に向けた取り組みを推進したい」としている。研究内容は2019年11月発行の「日本植物園協会誌」第54号に掲載された。