【本部】沖縄県本部町は1日、八重岳の桜並木の風景を保全するため、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングで植え替え費用などの財源確保を目指すことを発表した。目標額は12月29日までに500万円。町役場で開いた記者会見で、平良武康町長は「八重岳の桜は春一番に国内外から観光客が訪れる最高級の観光拠点だ。協力いただいた財源で一生懸命八重岳の桜並木を維持し続けたい」と支援を求めた。
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八重岳には麓から頂上付近まで約4キロにわたって約7千本の桜が立ち並ぶ。桜の維持管理費は年間2千万円程度。昨年までは協力金として毎年約250万円が町民などから直接、町に寄せられていたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のためクラウドファンディングで募ることになった。
今回の手法は、自治体のプロジェクト推進や問題解決のために、ふるさと納税の寄付金の使い道をより明確にし、共感した人から寄付を募る「ガバメントクラウドファンディング(GCF)」という仕組み。本部町は「新たな自主財源を生み出すにはどうしたらいいかと考えていた。今後はクラウドファンディングでの協力呼び掛けを全国に広げていきたい」としている。問い合わせは本部町総務課財政班(電話)0980(47)2101。
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