「不幸な動物を増やさないで」 南城市・愛護センターで慰霊祭


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「獣魂碑」に献花、焼香し、動物の冥福を祈る参列者ら=9月25日、南城市大里の県動物愛護管理センター

 【南城】9月20~26日の動物愛護週間に合わせて、県動物愛護管理センター(嘉数浩所長)は9月25日、南城市大里にある同センター内で動物慰霊祭を開いた。殺処分された動物などをまつる「獣魂碑」に、センターの職員や県、市町村の動物愛護担当者、一般参列者らが手を合わせ、動物の冥福を祈った。

 嘉数所長は祭文で「(飼い主が)不幸な動物を増やさない配慮をし、家族の一員として愛情と責任をもって終生面倒を見ることを強く希望する。人と動物の共生する社会の実現に向けて飼養管理に関する知識の普及啓発を推進していきたい」と伝えた。

 このほか、県獣医師会の工藤俊一会長らがあいさつした。

 同センターでは2019年度、保護されたペットのうち犬80匹、猫421匹が殺処分、または死亡した。一方、新たな飼い主への譲渡の数は年々増加しており、昨年度は犬744匹、猫280匹が譲渡または返還された。