叙情歌「とぅばらーま」、優秀な歌唱力発揮したのは宮良さんと平良さん 石垣市で大会


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秋の月夜にとぅばらーまを響かせる出場者=9月29日、石垣市の新栄公園

 【石垣】八重山の代表的な叙情歌「とぅばらーま」の歌唱力を競う2020年度とぅばらーま大会(同実行委員会主催)が9月29日、石垣市の新栄公園で開かれた。予選を勝ち抜いた10~80代の出場者16人が情感豊かな歌声を秋の月夜に響かせ、観客を魅了した。優秀賞は市石垣の宮良あゆみさん(21)と竹富町上原の平良昌裕さん(70)が選ばれた。最優秀賞は該当なしとなった。

 大会はとぅばらーまの継承を目的に、毎年旧暦8月13日に開催されている。例年は23人の出場枠があるが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、規模を縮小した。入場者数も1千人に制限するなどの感染防止対策を取った上で開催した。

 3回目の優秀賞に輝いた平良さんは「コロナの中でも西表島の山や農道で練習を重ねたが、息継ぎで失敗してしまった。いつかは最優秀賞を取りたい」と話した。

 コロナの影響で会えない人たちへの思いを込めて歌唱したという宮良さんは、「もっと練習して納得のいく歌に仕上げたい」と力を込めた。