琉球新報社 【南城】小中学生らが利用する児童館を、未就学児の親子にも利用してもらおうと南城市は9月9～24日、市内7カ所の児童館で「南城市子育て広場 なないろわくわく」を開催した。職員らは手作りのおもちゃや絵本など、アイデアを出しながら訪れる親子を楽しませた。
南城市大里稲嶺にある大里南児童館では9月24日、0～1歳児の子と親が訪れた。布製の絵本やボール、ペットボトルのキャップと貝殻で作ったマラカスなど、手作りのおもちゃが並び、子どもたちを喜ばせた。親子で触れ合う遊び歌「ラララぞうきん」では赤ちゃんを床に寝かせて、足を左右に動かしたり、体に触れたりして親子のスキンシップを図った。
娘の知念紡希（つむぎ）ちゃん（1）と一緒に訪れた母親の典子さん（37）は「第1子で、手遊びの仕方など分からないことが多かったので、とても勉強になった。娘もコロナのためずっと自宅で過ごしていた。同じ年のお友達と一緒に遊べて、とても喜んでいる」と笑顔で語った。
11カ月の平良鈴斗（りんと）ちゃんの母、優美さん（33）は「おもちゃなど安全面も考えられて作られている。次回も足を運びたい」と話した。
児童厚生員の知念悦子さんは「手作りのおもちゃは家庭でも作れるようにほとんど身近な物で製作した。お子さんはもちろん、子育てに奮闘する親同士の交流の場にもなってほしい」と期待した。
「なないろわくわく」は10月も開催する。場所は次の通り。7日＝仲村渠児童館▽14日＝シュガー児童館▽15日＝ひまわり児童館▽16、26日＝大里中央児童館▽20日＝大里北児童館▽27日＝大里南児童館▽28日＝知念児童館。時間はいずれも午前10時半～11時半。問い合わせは南城市子育て支援課（電話）098（917）5343。
