沖縄の音楽性、深く広い 沖縄市・おんがく村 元モンパチ儀間さんら語る


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軽妙なトークで沖縄音楽の新たな視点に触れたSASAさん(左)と儀間崇さん=9月27日、沖縄市音楽資料館おんがく村

 【沖縄】毎月、多彩なイベント企画に取り組んでいる沖縄市音楽資料館・おんがく村で「琉球レアグルーヴの世界」のトークライブが9月27日、開かれた。

 出演したのは音楽プロデューサーのDJ・SASAさんと元モンゴル800の儀間崇さん。

 SASAさんは1960年代、70年代にヒットした沖縄民謡や沖縄ポップスに注目し、レゲエやジャズ、スカなどで南国のテイストにリズムアレンジした。2003年以来「琉球レアグルーヴ」のCD企画は次々とヒットし、その収録曲を紹介した。「沖縄の音楽性の深さと広がりはすごい」と選曲のポイントを強調。現在、新たなバンド活動を展開している儀間さんは「白浜ブルースを聴いたときは衝撃を受けた」と述懐した。

 2人は当時の録音機材、風景などの貴重な資料写真も紹介しながら進め、儀間さんは「録音機材に興味があり収集と修理に入れこんでいる」と新たな一面をのぞかせた。

 SASAさんがプロデュースした「ちばりよー沖縄!」の新譜が今月14日に発売。沖縄テレビの金城わか菜アナウンサーが「ヒヤミカチ節」のカバー曲にコーラス参加している。トークライブに来た同市の山口諒さん(30)は「SASAさんのCDを聴いていたので本当に楽しく、興味がより深まった」と話していた。

(岸本健通信員)