衆院沖縄1区 保守系候補一本化向け下地幹郎氏の自民復党を討議 二階幹事長と国場幸一氏ら


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 【東京】国場組の国場幸一会長は2日、東京の自民党本部を訪れ、二階俊博自民党幹事長ら党幹部と会談した。国場氏によると、国場幸之助氏=自民党=と下地幹郎氏=無所属=による保守分裂が続く衆院沖縄1区での候補者一本化などについて話し合った。

 国場幸一氏は、下地氏の実兄で大米建設の下地米蔵会長と共に党本部を訪問。山口泰明選対委員長と二階氏に相次ぎ面会した。幸一氏は「1区のことも含めていろんな話をした」と説明。衆院解散総選挙に備えた選挙区の調整について話し合ったという。

 会談では下地氏の復党についても検討されたとし、幸一氏は「(下地氏が)復党を望めば県連としては断ることができないのではないか」との見解を示した。

 衆院沖縄1区では、直近2回の選挙で「オール沖縄」勢力の統一候補・赤嶺政賢氏=共産=が連勝している。保守系候補の幸之助、下地両氏はいずれも比例での復活当選だった。保守共倒れが続く中、国場氏ら県内経済界の一部で下地氏への候補者一本化を求める声が高まっていた。

 こうした動きを踏まえ、幸一氏は「いつまでも比例からというわけにいかない」と選挙区調整の必要性を改めて強調した。