沖縄県、再びコロナ注意報発表 「感染の火種くすぶっている」 新規感染は25人 


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沖縄県庁

 県内で新型コロナウイルスの新規感染者が連日2桁で推移している状況を受け、玉城デニー知事は2日、県新型コロナウイルス感染注意報の第2報を発信した。緊急事態宣言を発出後の県民の取り組みで「大きな山は乗り切った」としつつ、「まだ感染の火種が各地でくすぶっている」と説明。3密回避やマスク着用、うがい・手洗いの徹底などを呼び掛けた。2日の県内新規発生数は10代から90代の25人だった。 

 県は連休を控えた9月14日に注意報の第1報を出した。第2報を出した理由について、玉城知事は「職場関係の会食・会合や友人同士でのカラオケなどの場面で集団感染が発生している」と説明した。外での活動を起点に家庭内感染への広がりがみられるとして、改めて感染対策を求めた。
 2日に新たに感染が確認された25人のうち、行政検査による陽性確認は9人、保険診療は16人だった。米軍関係者でもキャンプ・フォスター所属の1人の新規陽性が確認された。

 人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者数は9・27人で全国2位だった。東京が1位で9・50人、神奈川県が5・09人で3位。県の糸数公保健衛生統括監は「東京と沖縄がかなり接近してきている」と述べ、増加傾向に懸念を示した。