金城氏、オール沖縄の出馬要請受諾 衆院沖縄4区 西銘氏と一騎打ち


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 元那覇市議会議長で政治団体「新しい風・にぬふぁぶし」共同代表の金城徹氏(67)は3日、玉城デニー知事を支持する「オール沖縄」勢力でつくる候補者選考委員会から要請されていた衆院沖縄4区への出馬について、要請を受諾した。同日に那覇市内の事務所で開いた会見で「辺野古新基地建設阻止を第一の公約に、保守中道の立場から出馬する」と述べ、次期衆院選に4区から立候補する意向を表明した。

 沖縄4区は、現職の西銘恒三郎氏(66)=自民=に金城氏が挑む一騎打ちとなる見通し。金城氏は立憲民主党からの出馬を視野に調整を進めている。

 金城氏は会見で「次期衆院選は新基地建設の是非のほか、安倍前政権、菅政権の沖縄に対する政策も問われる」と述べた。選挙態勢の構築について「にぬふぁぶしだけでは戦えない。元衆院議員の仲里利信氏が勝利した時のように『オール沖縄』が結集する必要がある」と強調した。

 金城氏は近く、県政与党などでつくる「調整会議」に出馬の意思を伝える。所属する政党については調整会議での議論を踏まえた上で最終決定したい考え。

 金城氏は1953年生まれ、那覇市出身。92年から那覇市議を通算6期務めた。翁長雄志氏の知事選擁立時に中心的役割を担い、現在は辺野古新基地に反対する「オール沖縄会議」や、保守中道の市町村議員らでつくる「にぬふぁぶし」の共同代表を務める。