沖水、終盤猛攻8強、夏準VのKBC破る 粘った後に機動力 高校野球秋季大会【10月3日】


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◇高校野球秋季大会3回戦 沖縄水産7-2KBC未来(10月3日、コザしんきんスタジアム)

KBC未来沖縄―沖縄水産 7回裏1死三塁、バントで3走石川翔夢を生還させた沖水の長崎拓馬=3日、沖縄市のコザしんきんスタジアム(新里圭蔵撮影)

 沖縄水産が終盤に一気の攻めを見せた。チームが持ち味とする機動力を体現したのは七回。先頭が塁に出るとバントを巧みに絡め、守備の乱れやワイルドピッチなどで3点。八回には友寄功太が「狙いを絞っていた」と内角へのカーブを右翼席へ運んで2点本塁打とし、長打力も見せ付けた。

 國吉昂大は粘りの完投で勝利へと導いた。最大の危機は五回。2死二塁から2失点。四球もあり、なおも満塁のピンチ。ここで内野ゴロに打ち取り逆転を許さなかった。國吉は「あの場面で2点に抑えることができたのが大きかった。後半は緩急を付けてリズムよく投げられた」と胸を張った。

 上原忠監督は「同点にされて以降は1点取れれば逃げ切れると考えていた。國吉が安定感のある駆け引きのうまい投球をしてくれた」と手放しで褒めた。

 (大城三太)


●KBC未来 島袋桜主将「初回に得点を許して流れをつくれなかった。終盤に強いはずの自分たちが逆に崩れた。相手の方が一枚上手だった。悔しさを忘れず一人一人がトレーニングに励む。走攻守でどこにも負けないチームになる」