10月に入り、沖縄地方は朝夕に秋の気配を感じるようになった。青空が広がった4日、沖縄県今帰仁村上運天の今帰仁ざまみファームではクワンソウの花が見頃を迎え、畑一面をオレンジ色に染めている。
クワンソウはユリ科の植物で、琉球王朝時代から食用とされてきた伝統的な島野菜。花はおひたしや天ぷらに、葉や茎は汁物などに入れるなどして食されてきた。
農園ではスタッフが加工食品用に一輪一輪、丁寧に花を摘んでいた。代表の座間味栄太さん(46)は「今年はまだ五分咲きでこれからピークを迎える。なるべく電話で確認予約をしてから訪れてほしい」と語った。花摘み体験(一袋600円)もできる。問い合わせは(電話)0980(51)5182。