高江小で地域一体の運動会開催 児童3人と区民50人超がにぎやかに


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 【東】「青空に輝け!みんなの笑顔」をテーマにした沖縄県東村立高江小学校の運動会が4日、同校運動場で開かれた。全校児童3人のほか、50人以上の高江区民が参加し、地域一体のにぎやかな運動会となった。青空の下、新型コロナウイルスの閉塞(へいそく)感を吹き飛ばすように、児童らは元気よくグラウンドを駆け回った。

 新型コロナ感染拡大防止の観点から運動会は午前中のみ開催し、入り口では検温や消毒を徹底した。かけっこやエイサー、ダンスなどが行われ、保護者や区民も参加し一緒に盛り上げた。地域行事の多くは中止や規模縮小となり、家庭の事情で4月に7人いた児童は3人に減った。宮城達也校長(59)は「残った児童は本当に寂しい思いをしていた」と振り返る。運動会前日は区民が運動場の芝や雑草を刈り、テント設営を手伝った。

 久しぶりに地域住民が集まり、仲嶺久美子区長(70)は「みんなで協力して盛り上げて、うれしいですね」と感無量だった。PTA会長の森岡尚子さん(48)は「地域の方が家族のように優しく接してくれた。子どもにとって、いい機会になった」と喜んだ。児童の森岡丸さん(4年)、双子のきょうだいの荘司蓮さん(2年)と七羽さん(同)は「みんなが協力してくれて楽しかった。来年も楽しみ」と破顔した。

地域の人たちとパプリカダンスを踊り、最後にポーズを決める高江小の児童3人(前列中央)=4日、同校運動場