ハンドボール浦添市長杯 男子は宮城小、女子は当山小に栄冠 九州大会に推薦


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24年ぶりの大会優勝を果たした宮城小ハンドボールクラブ
17年ぶりの制覇を喜ぶ当山クラブ

 ハンドボールの第17回浦添市長杯争奪小学生大会(第41回九州小学生親善大会県予選)最終日は4日、浦添市のANA ARENA 浦添(市民体育館)であった。男子決勝は宮城小クラブが16―9で当山クラブに勝利し、24年ぶりの優勝を果たした。女子決勝は当山クラブが沢岻小に18―12で勝ち、17年ぶりに頂点に立った。男女の優勝、準優勝チームは九州大会に出場推薦される。新型コロナウイルスの関係で九州大会の開催可否は10月末ごろまでに決まる。

◆好守でリズム 多彩攻撃展開/男子・宮城

 前半こそ攻めあぐねた宮城小クラブだが、GK仲松海星の好守から徐々にリズムをつくっていった。後半に入ってポストを使った連係で連続得点を決めるなど、多彩な攻撃で圧倒した。

 コートプレーヤー6人のうち160センチ台が3人そろう大型チーム。相手の攻守の動きに慣れてきた司令塔のCB豊平琉翔は自ら中央に切り込み守りを引きつけ、ポストの大城歩夢に絶妙なパスを供給し、フリーでのゴールにつなげた。

 同じ仕掛けで今度は大城が守りを引きつけシュートコースを空けたり、ブロック役に回って3人目が入ってくるスペースをつくったりと、豊平を中心に縦に横にと相手を揺さぶった。

 アシストにとどまらず、チーム最多6得点の豊平は「九州には強いチームがいる。長身のチームメートといい展開をつくって自分でも決める試合をしたい」と意気込んだ。(謝花史哲)

◆一時逆転許すも主導権は渡さず/女子・当山

 後半2分に8―9と逆転されたものの、当山クラブに焦りはなかった。「落ち着いていつも通りのプレーが出せたらチャンスが来る」。大城百央主将は気を引き締め、守りの意識を高めた。

 コースを空けないよう正面に入りシュートを打たせない。厳しければ体を寄せてゴールチャンスを与えなかった。

 相手の隙を突いた速攻では右サイドの篠宮美空らが反応し、確実にシュートを決めた。すぐに同点に追い付き、主導権を握って勝利を収めた。大城は「ミスもあったけど優勝できてよかった。小学最後の大会。九州でも優勝したい」と目標を見据えた。