畳の楽器でライブ 京都の職人が文化PR 沖縄市


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畳職人でリーダーの西脇一博さん(後列左端)と、バンドメンバー、ライブを鑑賞した子どもたち=9月19日、沖縄市の中央パークアベニューの「まぜ麺マホロバ コザ」店舗前

 【沖縄】京都で創業151年を誇る畳店「西脇畳敷物店」の店主、西脇一博さん(53)率いる「畳楽器」演奏バンド「日本畳楽器製造」の沖縄初ライブが9月19日、沖縄市の中央パークアベニューの「まぜ麺マホロバ コザ」店舗前で開かれた。

 畳職人の西脇さんは畳文化の普及とPRのため10年前から畳のイグサで装飾したギターやチェロ、トランペットなどでバンド演奏を続けており、うるま市照間のビーグ農家とも交流している。

 沖縄の初ライブではイグサを装飾した三線も使用し「島人ぬ宝」の替え歌「タタミンチュの宝」を熱唱した。あまり見たことのない畳で装飾された楽器に驚いた様子の見学者も、歌には一緒に「イーグーサーサー」とはやしを入れて参加していた。

 西脇さんは「ライブ会場も決まっていなかったが、快く会場を提供してくれてありがたい。沖縄のビーグはイグサの1.5倍の太さで、沖縄の人の心と同じで広くて大らかだと感じた」と話した。

(喜納高宏通信員)