台湾からの返還遺骨を慰霊 訴訟原告団ら 沖縄県立埋蔵文化財センターで


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県立埋蔵文化財センターの外で遺骨のある方向に向かって手を合わせる原告ら=3日、西原町(原告団提供)

 昭和初期に人類学者らが沖縄から持ち出した遺骨を保管している京都大学に、返還を求める琉球遺骨返還請求訴訟の松島泰勝原告団長(龍谷大教授)らが3日、県立埋蔵文化財センターで慰霊祭を執り行った。同センターには旧帝国大学の研究者が持ち出し、台湾大学から昨年3月に返還された遺骨63体が保管されている。

 台湾からの遺骨について原告団は、遺骨を持ち出された風葬墓へ「再風葬」することを求めている。県は再風葬する考えはないとしている。

 松島氏は「世界的に先住民族への遺骨返還が進んでいる潮流と比べ、異常だ」と話した。

 同訴訟は第7回口頭弁論が11月19日、京都地裁で開かれる。