エイサー地謡で歌合戦 沖縄市 白組勝利、配信も


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調和する歌声と軽快なトークで会場を沸かせ、審査員特別賞を受賞した浦添市の西原青年会=4日、沖縄市のミュージックタウン音市場

 【沖縄】「エイサーうた聴かんかったら夏は終わらんやっさー」を合言葉に、沖縄市のミュージックタウン音市場(同主催)で4日、第1回全島青年エイサー地謡紅白歌合戦が開かれた。市内外から4組が出演し、地域のエイサー曲などを中心に三線をかき鳴らし、熱のこもった演奏で会場を沸かせた。来場者の投票で、白組が記念すべき1回目の王者に輝いた。審査員特別賞には浦添市の西原青年会が選ばれた。インターネットでも同時配信された演奏は、11日まで有料で視聴できる。

 イベントは新型コロナウイルスの影響でエイサー大会が相次いで中止になったことを受け「唄だけでも」という思いで企画された。4日はエイサーファン約50人が会場に駆け付けた。

 第1部では、紅組トップバッターのうるま市天願青年会が地謡一人で伸びのある歌声を披露すると、白組の琉球風車は地謡4人でエネルギーあふれる演奏で対抗。両グループともに大太鼓や手踊りの演者も加勢した。第2部では、浦添市の西原青年会が太鼓や踊り手なしの地謡のみで登場し、軽快なトークも織り交ぜながら観客を楽しませた。大トリは沖縄市の池原青年会が務め、背景のスクリーンに映し出された満月とぴったりの曲「海のちんぼーらー」で締めた。

 審査はそれぞれの組に対する会場の拍手の大きさを司会の宮島真一氏が判断し、白組の勝利となった。

 ライブ配信映像は、オンラインイベントサイトのPeatixで千円で販売。問い合わせはミュージックタウン音市場(電話)098(932)1949。