沖銀、通帳不発行の積み立てで計50万円寄付 エンカレッジ、県母子寡婦福祉連合会に  


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預金通帳の不発行件数に応じて積み立てた寄付金をNPO法人エンカレッジの坂晴紀理事長(左)と県母子寡婦福祉連合会の与那嶺清子会長(右)に寄贈する沖縄銀行の山城正保頭取(中央)=6日、那覇市久茂地の沖縄銀行本店

 沖縄銀行(山城正保頭取)は6日、預金通帳の不発行件数に応じて積み立ててきた寄付金計50万円を、NPO法人エンカレッジと県母子寡婦福祉連合会に寄付した。山城頭取は「子どもの貧困は沖縄の大きな課題だ。お客さまが通帳不発行を選択することで、エコと地域貢献につながる」と話した。

 沖銀グループは、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」に向けた取り組みの一環として、通帳からスマートフォンアプリへの切り替えを後押しすることで紙資源の使用を抑える。通帳不発行1件につき100円を積み立て、地域貢献活動を実施する県内団体に寄付することで貧困問題などの解決にもつなげる。

 2019年10月の取り組み開始から今年9月30日までに不発行件数は6384件となった。団体への寄付は初めてで、今後も5千件を超えるごとに寄付を実施する。

 困窮世帯児童の居場所型学習支援を行うエンカレッジの坂晴紀理事長は「高校入学後の就労支援などに活用する」と話した。ひとり親世帯の支援に取り組む県母子寡婦福祉連合会の与那嶺清子会長は「高校生への給付型奨学金に活用する。どの家庭に生まれた子どもも明るい未来を描ける社会づくりを目指す」と話した。