沖縄周辺などで日米合同軍事演習 対中国を想定、補給戦念頭に訓練


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 在沖の第3海兵遠征軍は6日、神奈川県に拠点を置く米海軍第7艦隊との合同演習「ノーブル・フューリー21」を始めたと発表した。15日まで沖縄県内や周辺、硫黄島などで活動する。対中国戦を想定し、前方で攻撃や給油の拠点を設ける作戦構想「遠征前方基地作戦(EABO)」を念頭に置いているとみられる。

 中国のミサイル能力の向上などを背景に米軍は分散作戦を進めており、今回の演習でその実行能力を高める狙いがある。演習実施で中国をけん制する意図もありそうだ。

 第3海兵遠征軍の発表で、司令官のステーシー・クラーディ中将は「海兵隊がいつでも、インド太平洋全域のどこにでも、攻撃や物資補給、再給油の拠点をつくる能力を向上させる」と述べた。

 第3海兵遠征軍の各部隊と第7艦隊の強襲揚陸艦アメリカのほか、嘉手納基地の米空軍第18航空団やオーストラリアのダーウィンにいる海兵隊部隊も参加する。