【宜野湾】山本クリニック院長で精神科医の山本和儀さん=写真=が9月16日、宜野湾市男女共同参画支援センターふくふくで、「LGBTQIからSOGI(ソジ)へ~医療者から見た性の多様性への理解と支援~」と題し講演した。心と体の性が一致しない性同一性障害の診察や相談に取り組んできた山本さんは「医学的応援だけではなく、社会的応援や理解が必要なこともたくさんある」と訴えた。
「性は多次元」と強調する山本さん。性的マイノリティーなどを示すLGBTQIから、それらの分類に当てはまらない人も含め「性的指向と性自認」の略称として使われるSOGIという言葉を紹介した。性同一性障害の歴史や、性別適合手術で保険が適用されるようになったことの変化も説明した。
山本さんがこれまで携わってきた事例では、当事者と家族間で葛藤もあるという。「私たちも悩むことがあるが、基本的には本人の意思を尊重するようにしている」と述べた。