2カ月連続の台風に「またか」 台風14号が接近した南北大東


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台風に備え窓をベニヤ板でふさいだ建築中の村立保育園=7日、南大東島

 【南・北大東】台風14号が接近する大東島地方では7日、住民らが船を係留したり、窓をベニヤ板でふさいだりするなど対策に追われた。スーパーでは住民が食料品や台風対策のための資材を買い求めた。大東島は9月上旬に台風10号が襲来しており、2カ月続けての台風に住民は「またか」と話した。南大東村役場と北大東村役場は、同日夕方から避難所を開設した。午後9時現在、南大東島では7人、北大東島では1人が避難している。

 南大東島では住民らが家屋や建築中の建物の窓をベニヤ板でふさいだ。食品や金物、生活雑貨を扱う与儀商店の田仲瑠美子店長は「島民は台風慣れしている。みんな『またか』と言って対策している」と話した。

 北大東島では漁業関係者らが漁船を陸揚げしてロープで係留した。村水産組合の知花実組合長は6日から早めの対策を講じた。「7日からうねりが大きくなる。漁船を早めに陸揚げし係留するよう組員に呼び掛けている」と語り、警戒を強めている。

 南大東村は7日午後5時半から村多目的交流センターと村社会福祉協議会に、北大東村は同日午後5時から村複合型福祉施設と村保健センターにそれぞれ避難所を開設している。