宜野湾市長、菅首相と急きょ会談 予定なし異例の対応 普天間返還要請などで上京中


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松川正則宜野湾市長

 【宜野湾】松川正則宜野湾市長は7日上京し、菅義偉首相らと会談した。加藤勝信官房長官とも会談し、米軍普天間飛行場から泡消火剤が流出した事故の再発防止や、同飛行場の早期閉鎖・返還などを求める要請文を手渡した。上京は、菅政権発足に伴う新閣僚らへのあいさつと、これまで実施してきた要請が主な目的。松川市長は当初、菅氏との面談予定はなかったが、急きょ菅氏側が日程を開けて会談が実現した。菅氏から普天間飛行場の閉鎖・返還などに関する具体的な言及はなかったという。松川市長は「就任おめでとうございます。体調に気を付けて頑張っていただきたい」などと話した。

 松川市長によると、要請文を受け取った加藤氏は「しっかり取り組む」と応じた。要請文ではこのほか、宜野湾市のまちづくりやキャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区跡地の沖縄健康医療拠点整備の財政支援、インダストリアル・コリドー地区南側部分の早期返還も求めている。