「溝があるとの気持ち持たず連携を」 <玉城知事・一問一答>


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菅政権発足後、初めて加藤勝信官房長官と会談後に記者団の質問に答える玉城デニー知事=7日、首相官邸

 玉城デニー知事と記者団のやりとりは次の通り。

 ―菅義偉首相とはどういうやりとりだったか。

 「新型コロナ禍の取り組みを報告した。次年度の予算要請と、新振興計画の骨格案づくりを進めているので沖縄振興にもご高配をお願いした。首相からは引き続き連携していこうと回答があった」

 「何か溝があるという気持ちを持たず、腹を割って話ができるという意味で緊密にこれからも話をしていきたいと話し、首相からは今後も連携していこうということだったので、私の考えはしっかり受け止めてもらえたと思う。今日がスタートとなればこの上なく本当に幸いだ」

 ―普天間飛行場の名護市辺野古移設の要望は。

 「普天間基地の一日も早い危険性の除去は喫緊の課題で、辺野古移設とは別に対応してほしい、そのために対話で協議することもお願いした。首相は話を聞いてうなずいていた。特に発言はなかった」

 ―対話の協議とは、既存の枠組みか、新たな場か。

 「負担軽減協議会は鋭意開催してもらいたい。政府方針として、それ以外に新たな協議の場が必要かを問われれば、専門家会議の設置や、いろいろな会議体の持ち方にはさまざまな考え方がある。今はどういう案があるか具体的には言えないが、基地問題が解決に向かう協議の場をつくらせていただくのが願いだ」

 ―官房長官も務めた菅氏が首相になって期待は。

 「問題に精通された方が首相になったのは、現場の感覚も県民の感情も丁寧に考えられたことだと思う。大変期待したい」