子どもの居場所、地域で支える 沖銀と12社が浦添市へ食料寄付 SDGs活動の一環


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 【浦添】浦添市内の沖縄銀行5支店と企業12社が地域の子どもたちを支えようと9月30日、お米から野菜や果物、お菓子、レトルト食品、飲料まで多くの食品を持ち寄り、市に寄付した。食品は市内16カ所の子どもの居場所に配布される。同日市役所で贈呈式があり、食品提供を呼び掛けた沖銀牧港支店の玉城誠司支店長は「取引先企業が快く応じてくれた。お客さんと子ども食堂をつなぐ役割を果たしたい」と話した。

浦添市内の子どもの居場所に大量の食品を寄贈した沖縄銀行5支店と近隣12社など関係者ら=9月30日、浦添市役所

 沖銀は世界で取り組みが進むSDGs(持続可能な開発目標)への貢献を掲げており、今回もその一環で活動した。呼び掛けに即応した沖縄コカ・コーラボトリングの城英俊社長は「厳しい状況にある子どもたちに、機会があれば協力したいと思っている。地域で仕事をする者として地域と一緒に活動したい」と話す。

 居場所を代表して贈呈式に出席した、はっぴーてぃだクラブの加藤洋子会長は「コロナ禍で行事が中止になり、がっかりする子どもたちもおいしい物があれば笑顔になる。いつも多くの企業・個人に支えてもらっている」と感謝した。食材は調理して食事として提供するほか、家庭にも配布するという。

 食材は浦添市庁舎内に一時保管し、職員が居場所に配布する。松本哲治市長は「皆さんの思いをつなぎ『浦添で良かった』と思える未来をつくりたい」と話した。

 そのほかの協賛社は次の通り。山青果、沖縄セブンスターズ、大成プラン、安庵、いっぺーまーさんカレーハウスCoCo壱番屋FC、大成青果、アルペンローゼ、仲宗根黒糖、たいら園、ナカハラストアー、匿名1社。