ツーリズムEXPO沖縄初開催 国内外の旅行、最新情報を発信「観光回復の起爆剤に」


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
ソーシャルディスタンスを保って会見し、ツーリズムEXPOジャパン2020の開催をPRする(前列左から)日本政府観光局理事の遠藤克巳氏、日本観光振興協会の久保田穣理事長、日本旅行業協会の橋広行副会長(実行委員長)、富川盛武副知事、沖縄観光コンベンションビューローの下地芳郎会長=8日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター

  沖縄初開催となる「ツーリズムEXPOジャパン2020 旅の祭典in沖縄」の開催に先立ち、同推進室は8日、主会場となる宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで会見を開きイベントの内容を発表した。国内外の旅行に関する最新情報が集まるほか、シンポジウムなど多数のイベントが実施される。展示会には、海外29カ国・地域と国内の26道県、県内からは企業や自治体など68者が出展し、各地の魅力を発信する。

 10月29日~11月1日の4日間にわたり、沖縄コンベンションセンターを中心に開催される。「旅のチカラで日本、世界を元気に!」をテーマに、新型コロナウイルス感染症で落ち込んだ観光需要を回復させる足掛かりとする。新型コロナの流行以降、県内で開催される大型イベントは初めて。

 ツーリズムEXPOは世界最大級の観光博覧会と言われている。昨年は大阪で開催され、1475の企業・団体が出展し、15万人が来場した。沖縄開催は当初、来場者3万6000人を見込んでいたが、新型コロナの影響で規模を縮小し、2万2000人の来場を見込んでいる。29、30日は業界向け、31日と11月1日は一般向けで、来場には公式サイトから事前登録が必要。

 展示会ではツアー商品などの旅行についての最新情報が発信される。現地での旅をリアルに感じられるVR体験や、旅先でしか飲めないお酒の試飲など、各種の体験を通して旅行をPRするブースも設けられる。

 初日に開かれるフォーラムには例年各国の観光大臣が集まるが、今回は感染症の影響で渡航が難しいためビデオメッセージに切り替える。各国の在日大使が登壇し、持続可能な観光成長の在り方について意見を交わす。

 ダークスカイツーリズム(星空観光)など、テーマ別のシンポジウムも開催される。

 同時開催イベントとして「リゾテックオキナワ」や「おきなわフードフェスタ」、「島ぜんぶでお~きな映画上映会」なども実施される。

 実行委員会の〓橋広行委員長は「ツーリズム産業を回復軌道に乗せる大きな起爆剤になる」と話した。

 会見には富川盛武副知事や沖縄観光コンベンションビューローの下地芳郎会長らも出席した。

※注:高橋委員長の「高」は旧字体