辺野古新基地建設 水路切り替え不許可を 市民団体が名護市に要請


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渡具知武豊名護市長に申し入れ書を手交する大城重吉共同代表=8日、名護市役所

 【名護】名護市辺野古の新基地建設問題を考える辺野古有志の会とティダの会は8日、名護市の渡具知武豊市長を訪ね、新基地建設の設計変更で沖縄防衛局が計画する美謝川の水路切り替えを許可しないよう申し入れた=写真。渡具知市長は「申請があれば、市法定外公共物管理条例に基づいて適切に審査し判断する。申請がない段階で認める、認めない、という発言はできない」と答えた。

 美謝川の河口部を埋め立て予定区域外へと流れを変える水路切り替えは、名護市との協議や許可が必要となる。防衛局は現在、辺野古ダム洪水吐付け替えのためのボーリング調査の準備を進めており、美謝川水路切り替えに向けた動きとみられる。辺野古ダムは市有地ではないためボーリング調査に市の許可は不要だ。

 両会は渡具知市長に、美謝川切り替えに対する市長としての主体的考えを示すよう求めたが、市長は「申請後に審査して判断する」との考えを繰り返した。