賞味期限前の商品を安価販売「エコイート」が糸満に開店 売り上げで子の学び支援


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食品ロス削減を目指し、オープンした「エコイート糸満兼城店」(提供)

 沖縄県内で学習塾を運営する合同会社琉人は9月25日、食品ロス削減ショップ「エコイート糸満兼城店」をオープンした。同社の玉城淳一郎代表が9日、県庁記者クラブで記者会見し、事業概要を説明した。

 エコイートはNPO法人日本もったいない食品センター(大阪)が2017年2月、食品ロス問題と生活困窮者への支援を目的に開店した。賞味期限が間近になった商品を企業から買い取るなどし、小売価格よりも安価で販売する形態で事業を運営している。糸満兼城店は沖縄初進出で、全国で9店舗目となる。

 琉人は県内の運営を担い、輸送料など店舗運営費を除いた売上金は、経済的に塾費用が捻出できない家庭などへの費用補助に充てる考え。福祉施設にも食品を贈るなどして、食品廃棄の低減を目指している。

 玉城代表は「エコイートの運営を通して教育補助に取り組み、学びと食の循環の仕組みを構築していきたい」と語った。

 エコイート糸満兼城店は飲料、食料品、健康食品などを取りそろえている。営業時間は午前10時30分~午後7時30分、火曜定休。現在は大阪から商品を輸送しているが、県内の協力企業も募集している。

 問い合わせは同店(電話)050(5874)1196。