準優勝の具志川商 決勝の経験が自信に 強豪破り成長実感 高校野球秋季大会


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決勝 沖縄尚学―具志川商 6回2死、右中間に三塁打を放った具志川商の大城勢武太

 0―8の完敗だったが準優勝の結果に選手たちは堂々と前を向いた。

 チームの総力を注ぎ込んだ継投の3投手が強力打線に打ち崩された。先発の伊波勢加(せねか)は一、三回の序盤でつかまり3失点。「気持ちが入りすぎて空回りしてしまった」と悔しさをにじませた。

 打線は沖尚の投手・後間を最後まで攻略できなかった。緩急をつけた投球に5安打、7三振と沈黙した。

 光るプレーもあった。二回には二塁手の島袋大地が横っ飛びで打球をキャッチするファインプレーで会場を沸かせた。得点にはつながらなかったが六回、大城勢武太(せんた)が甘く入ったインコースの直球を右中間に運ぶ三塁打を放った。

 好投手擁する宮古、強豪の興南を破って臨んだ決勝の舞台。喜舎場正太監督は「下を向くことはない。勝ち上がった経験は自信につながっている」と選手たちの確かな成長を実感した様子だった。

 粟國陸斗主将は「力の差が出たが、見習うべきプレーは見習いたい。九州では打線をつなぐ自分たちの野球を貫いて大暴れしたい」と闘志をみなぎらせた。
 (大城三太)


▽順位戦
興南 12―11 与勝
 (延長十回タイブレーク)

▽決勝
沖縄尚学 8―0 具志川商