女子サッカーのOFA第31回県高校選手権・KYFA第31回九州高校選手権県予選最終日は11日、西原町民陸上競技場で決勝を行い、コザが美里に2―0で勝利し、3年ぶり2度目の優勝を飾った。コザは2月の新人大会で美里を下して頂点に立ったが、7月の県総体は5連覇を阻止されていた。県内最後の大舞台で雪辱を果たした。
コザと美里は九州高校選手権(11月7~10日、熊本県)への出場権を得た。
◆県総体雪辱 喜び爆発
7月に敗れた県総体以降、特訓を積んできたコーナーキックからコザが先制ゴールを決めた。後半28分、MF砂川恵理香がマークを外し、キッカーが蹴るタイミングでゴール前に走る。味方がGKやDFを引きつけていたため、フリーで受けて直接左足でゴール。「イメージ通りだった」と喜びを爆発させた。
「残り3分。前に出ろ」(屋宜栄輝監督)。終盤は美里の猛攻を受けたが、コザも攻める姿勢を貫いた。終了間際、右サイドの比嘉柚月から城間美羽佳がスルーパスを受け、ドリブルでGKと1対1に。「コースが見えた」と落ち着いて決勝点を奪った。
県総体では同点に追い付いた後、攻撃よりパス回しを選択したため、カットされてゴールを決められた。パスサッカーを掲げてきたが勝利にこだわり柔軟な対応も見せた。複数人ではさんで相手エースに仕事をさせず、ボールを奪うとサイドに展開して一気に前線に運んだ。「美里に勝つために練習してきた」(平良伶萌主将)。
九州大会での勝利はまだない。本番までに練習から大会を意識して、運動量を増やすつもりだ。平良主将は「九州での1勝を目標に負けない試合をしたい」と抱負を語った。
(古川峻)
▽準決勝
コザ
3―0(2―0,1―0)
那覇西
美里
4―0(0―0,4―0)
那覇
▽決勝
コザ
2―0(0―0,2―0)
美里
▽得点者 【コ】砂川恵理香、城間美羽佳
●果敢に攻めた美里の宮城璃央主将「立ち上がりは押していていい流れもあったが、コザのセットプレーやカウンターから隙を突かれた。練習不足だった。九州は出られなかったチームの思いを背負い、4強入りして全国に行きたい」