岡下政務官、沖縄振興計画の検証で来県 宜野湾で騒音や環境被害を聞き取り


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宜野湾市の松川正則市長(右)の説明の下、西普天間住宅地区跡地を視察する岡下昌平内閣府政務官=12日午後5時40分ごろ、宜野湾市

 2021年度に期限を迎える現行の沖縄振興計画を検証するため、内閣府の岡下昌平政務官が12日、来県した。14日までの日程で沖縄本島と石垣市を巡り、米軍普天間飛行場や西普天間住宅跡地などを視察し、各市町村から意見を聴取する。12日には宜野湾市役所で松川正則市長と会談し、米軍普天間飛行場に起因する騒音や環境被害などについて聞き取った。

 河野太郎沖縄担当相は9日の会見で、岡下政務官がビッグデータを活用した地域経済分析システム「RESAS(リーサス)」を活用した現振計の検証作業を開始したことを明かした。その上で河野氏は効果のあった事業に予算を重点配分する考えを示していた。

 岡下氏は松川市長との会談で、リーサスを活用した政策立案を提案した。参考例として米軍の海軍病院が持つビッグデータと市データの連携を挙げたという。

 岡下氏は会談後、「海軍病院はこれからの話だが、いろいろな施策ができると思う。沖縄の振興に生かしていくかを考えたい」と述べた。西普天間住宅跡地については「沖縄健康医療拠点もあり、モデルケースとして重要な所だ」と語った。