園児らの取り組みに感心 西原町の光永企画、ゆいの子保育園を無償で抗菌作業


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園内で除菌作業をする光永企画の砂川直己広報部長(左)ら=11日、浦添市のゆいの子保育園

 【西原】西原町の光永(みつなが)企画(光永光代表)は11日、浦添市宮城の「ゆいの子保育園」の施設内をスチーム散布式の特殊な機器で除菌、抗菌作業を実施した。本紙で7月に掲載した「医療従事者らに園児が感謝のメッセージ入りタオルを寄贈」の記事に感心した同社が、無償で施工を買って出た。

 同社の砂川直己広報部長は「子どもたちに喜んでもらいたいと思い立った。ウィズコロナを乗り越えるためには、地域の輪を広げていくことが大切だ」と強調した。

 同社によると、散布した混合酸化剤「MIOX(マイオックス)」は、新型コロナウイルスに有効。無臭で園児らが口に入れても健康に問題はない。煙霧にして散布することで手の届きにくい所や部屋の隅々まで除菌できる上、手間が省け最大9カ月間抗菌作用が残るという。家電や金属製品にも散布可能なことなどから、これまでに県立武道館のトレーニング室や介護施設の送迎車などに使用してきた。

 同園の池村芳也代表は「コロナで心身疲弊した人たちを励ましたいとタオルを寄贈したが、思わぬ形で返ってきた。プロの技術で除菌作業をしてもらい、園児らも喜んでいる」と感謝を述べた。

 砂川広報部長は「インフルエンザの流行期を前に実施したので一層効果的だ」とアピールし、「コロナ禍の時だからこそ、思いやりを持って仕事に取り組みたい」と白煙に包まれながらも笑顔を見せた。問い合わせは、光永企画(電話)098(917)4323。