小4で中国語試験A級に合格 大城さん「6年生までに最上級目指す」


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
検定証書を手にする宜野座小4年の大城国久さん=9日、名護市の琉球新報社北部支社

 【宜野座】宜野座小学校4年の大城国久さん(10)が台湾政府公認の中国語試験「華語文能力測験」で「A級」に合格した。「合格できるとは思わず、うれしかった」と喜んでいる。「A級」は最も初歩的なレベルだが、さらに最上級「C級」合格を目指し学習に取り組んでいる。

 大城さんが中国語を学び始めたきっかけは、2年に一度は訪れるという台湾への旅行だ。超高層ビル「台北101」からの眺めや、ショウロンポウやギョーザなどの料理に魅せられた。「現地の人と話せるようになりたい」。今年1月の滞在を機に思いは募り、8月の試験を目指すことにした。

 試験は台湾政府教育部(日本の文部科学省に相当)主催で、中国語を母語としない人が対象。ヒアリングと読解の問題がある。試験に向けて、テキストを暗記する勢いで勉強に取り組んだ。「漢字や文章を覚えるのが大変だった」と振り返る。

 那覇市の会場では大学生や社会人に混じって試験を受けた。「どきどきしたけど力は出せた」。合格証書が今月2日に届き、初めての挑戦で合格を果たした。

 中国語の勉強と並行して、研究職への関心も高まる。昨年の沖縄科学技術大学院大学(OIST)のイベントで各分野の研究内容に触れ、化学や物理などに興味が湧いた。

 台湾の中学校への進学も視野に入れ、より高レベルの試験合格も目指して勉強を続けている。

 ヒアリング力を磨こうと、中国や台湾制作のドラマや映画もよく見るという。「6年生までにC級の合格を目指したい」と目標を語った。