デイゴスV 一丸で念願達成 こぼれ球逃さず全試合無失点


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全保連琉球デイゴス―神村学園高 ドリブルで駆け上がるデイゴスの木村絵梨(9)=12日、佐賀県のSAGAサンライズパーク球技場(提供)

 女子サッカーのKYFA第38回九州選手権最終日は12日、佐賀県のSAGAサンライズパーク球技場で行われ、決勝で全保連琉球デイゴスが1―0で神村学園高に競り勝ち、初優勝を決めた。県勢の九州選手権での優勝は初。デイゴスは、11月28日に開幕する皇后杯JFA第42回全日本選手権に3年連続、4度目の出場を決めた。

◆守り切り、全試合無失点

 全保連琉球デイゴスが九州選手権で念願だった初優勝を果たした。昨年まで皇后杯に3度出場しているが、1位枠は初めて。新型コロナウイルスの影響で九州リーグが中止となり、今季初の公式戦だったが、山木里恵監督の「結果にこだわろう。自信と経験を得る大会にしよう」との掛け声に全員が応えた。

 決勝は終始攻め込むもののゴールを奪えず折り返す。後半25分、均衡を破ったのは今季加入したボランチ嘉数飛鳥。ゴール前で敵味方が密集する中、こぼれたボールに反応。落ち着いてGKの頭上を越えるミドルシュートを流し込んだ。嘉数は「全員でつないだからこそのこぼれ球だった。みんなの頑張りの結果が出た」と喜んだ。

 MF仲地比奈子が決勝以外の3試合全てで先制点を挙げて活躍した。守備では全員がハードワークして全試合無失点に抑えた。山木監督は「攻め込まれる時間の我慢もよかった」とゴール前での粘り強さを評価した。

 これまで皇后杯では全て1回戦敗退。金城愛理主将は「出場は最低限の目標だったので、まずは1勝する。チームで課題を修正し、力を発揮できるように全力で取り組む」と誓った。


▽準決勝
琉球デイゴス 2 0―0 0 活水女大
(九州リーグ)  2―0   (長崎)
▽得点者 【デ】仲地比奈子、押田彩

▽決勝
琉球デイゴス 1 0―0 0 神村学園高
         1―0
▽得点者 【デ】嘉数飛鳥