病床のコーチへ恩返しの優勝 バスケットボール・コザ中女子


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 周子
コザ中ベンチの端に置かれた松島良和コーチのバスケットシューズ

 11日に決勝が行われたバスケットボールのジュニアウインターカップ第1回全国U15選手権沖縄県予選。女子で優勝したコザ中ベンチの端には試合を見守る1足の白いバスケットボールシューズがあった。
 持ち主は同校を強豪に育てた名将、松島良和コーチ。今春、心臓の病に倒れ、今も入院中だ。
 生徒が知ったのは5月ごろ。初めは「コーチがいなくなってバラバラになりかけた」(仲宗根心愛)という。しかし知念専子監督の「コーチから受けた指導を思い出して頑張ろう」との声掛けで前を向いた選手たち。大嶺乃愛主将は「優勝して恩返しがしたかった」とほっとしたように笑った。

 次に控えるのは全国の舞台。シューズの横には「全国制覇 心は一つ」と書いた丸い板が置かれていた。