男子はキングス、女子はコザ中が優勝 全国U15バスケ沖縄県予選


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 バスケットボールのジュニアウインターカップ第1回全国U15選手権県予選最終日は11日、西原町民体育館で男女の決勝を行った。女子はコザ中が77―36で北谷中を破って頂点に立ち、男子はキングスU15が糸満中に57―40で勝利し優勝を飾った。男女の優勝チームは来年1月に開かれる全国大会に派遣される。同大会は中学校、地域のクラブ、Bリーグユースが同じ土俵で頂点を競う。プレ大会となった昨年度は新型コロナウイルスの感染拡大で全国大会が中止となった。

◆走るバスケ圧巻 コザ

コザ―北谷 ドライブで切り込むコザの仲宗根心愛=11日、西原町民体育館(又吉康秀撮影)

 各選手の個人技が高いレベルで融合したチームプレーは圧巻だった。ライバルをダブルスコアで退けたコザ中。コロナ禍で大会中止が相次ぐ中、14人中7人の3年生が引退せずに残った。知念専子監督は「モチベーションを絶やさずよく走った」と称賛した。

 司令塔の仲宗根心愛は「自分が声を出さないとチームは動かない」と強いリーダーシップで指示を絶やさない。150センチに足らない体でドライブからのキックアウトや外角シュートで相手守備を切り裂いた。

 受けたパスをことごとくリングに沈めたのは駅伝選手としても活躍する健脚の持ち主、島村曜莉だ。「体力には自信がある」と速攻の先頭を走り、ドライブでも点を重ね、決勝で20得点の活躍を見せた。

 168センチの身長を生かしてリバウンドや内外からのシュートで貢献した大嶺乃愛主将は、全国に向け「コザの走るバスケを発揮して1勝でも多く挙げたい」と意気込みを語った。
 (長嶺真輝)

女子で優勝を飾ったコザ

◆須藤、宜保けん引 キングス

キングスU15―糸満中 ディフェンスをかわし、シュートを決めるキングスU15の須藤春輝(18)

 エース平良宗龍が不在のキングスU15を2人の点取り屋が優勝に導いた。須藤春輝主将は21点、宜保隼弥は16点を挙げ、2人でチーム得点の半分以上を奪取。須藤は「みんながお互いを補い合って勝てたことに成長を感じる」と晴れやかな表情を浮かべた。

 序盤から糸満中の徹底マークに遭ったのは宜保だ。そんな中、須藤が「強くアタックすることを心掛けた」と巧みなハンドリングを生かしたドライブや3点弾で第1クオーターに1人で9点を奪う。

 宜保も味方や相手をスクリーンに使ってうまくボールをもらい、徐々に得点を伸ばし、後半一気に突き放した。

 「この時間帯はセンターで攻めよう」「もっとテンポを速くした方がいい」。コート上で連係も密にしていた2人。宜保は主力を欠く中で責任感が強くなり「仲間とのコミュニケーションの取り方が良くなってきた」とリーダーシップの向上を実感していた。

男子で優勝を飾ったキングスU15

▽男子決勝
キングスU15
 57―40(18―16,8―6,9―9,22―9)
糸満

▽女子決勝
コザ
 77―36 (17―9,16―7,28―11,16―9)
北谷