東京五輪の自転車ロードレース男子代表に石垣市出身の新城幸也選手(36)が選ばれることが確実になり、石垣島の両親や競技関係者からは喜びの声が上がった。
「けがで昨年は出遅れたので、今度はダメかとも思っていた。とにかく頑張ったと思う」。父親の新城貞美さん(66)は3大会連続出場を果たす息子の偉業をたたえた。「幸也は『もっと自転車(競技)を知ってもらいたい』と話している。そのためにも上位を目指してほしい。テレビに映るためにも前の方で頑張ってほしい」と期待を寄せた。
母・るみ子さん(61)は「暑さに強いという強みを生かしてほしい。ウートートーして、けがをしないよう祈りたい」と笑顔で語った。
県高校体育連盟自転車競技専門部の山本正英専門委員長(58)は「身近なところから五輪選手が出ることで、沖縄の子たちも世界で戦うことを現実味のある夢として捉えることができる」と生徒の励みになるニュースに声を弾ませた。
「五輪に出場するだけでもすごいこと」と称賛したのは県自転車競技連盟の仲松勝太理事長(42)。ロードレースはチームプレーも勝敗の鍵を握るため、選手枠が2人と少ない日本は「厳しい戦いになる」と予想するが「一つでも上の順位にいくことを期待したい」と活躍を祈った。