山内盛彬の研究成果CDに 「ヒヤミカチ節」作曲 生誕130年 復刻音源を収録


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山内盛彬に関する復刻音源を発売した日琉芸能プロジェクトの山内盛貴(右)と、「王府おもろ」の15代継承者・安仁屋眞昭=2日、那覇市の琉球新報社

 CD「山内盛彬生誕130年 民俗芸能全集付録音源復刻盤その1 琉球王朝古謡秘曲の研究」が1日発売された。CD制作は、盛彬のひ孫の山内盛貴らによる日琉芸能プロジェクトが手掛けた。盛貴は「これからの音楽研究家にも、盛彬が残した音楽研究の成果を生かしてほしい」と話した。

 盛彬(1890~1986年)は、琉球王国時代の音楽の保存などに多大な功績を残した音楽研究者・音楽家で、ヒヤミカチ節の作曲者としても知られる。CDには盛彬が執筆し、1959年から81年にわたって出版された全22巻の琉球音楽に関する著作「民俗芸能全集」に、付録として販売されていたオープンリールテープの音源を一部収録した。民俗芸能全集の4から7巻、10から15巻の音源より、「首里王府のウムイ(オモロ)」「盆踊(エイサー)」「京太郎 泡瀬 鳥刺舞」など各地の古謡秘曲160曲が入っている。

 自身の採譜に基づく盛彬の歌声に加え、真境名由康による「読唱 組踊 二童敵討按司詞」など名実演家による唱えも収録されている。

 3枚組9800円(税込み)。問い合わせは山内(電話)080(3010)5427。