サッカー明治安田J2の第26節は14日、各地で行われ、FC琉球は沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでザスパクサツ群馬と戦い0―1で敗れた。6勝14敗6分けで勝ち点24。順位を20位に落とした。4度目の連敗を喫し、5試合連続で勝ち星がない。次節は17日、午後6時半から同会場で松本山雅FCと戦う。
琉球は攻撃で見せ場をつくれず、群馬の守備を崩せないまま0―1で敗れた。攻撃的サッカーを掲げながら後半戦のここ5試合で得点は1点のみ。樋口靖洋監督は「こういう試合は二度としない。アグレッシブに戦ってその結果0―5で負けても仕方ない」とチームの方向性を鮮明にした。
試合中、樋口監督は「しゃべれ」「戦え」など檄(げき)を飛ばしたが、選手の足は重かった。唯一の決定機は後半40分、沼田圭悟のクロスを風間宏矢が足で合わせた場面くらいだった。
この試合でJ2出場200試合を達成したボランチ風間宏希は「もっと落ち着いてボールを回さないといけない。下位同士の戦いで負けてはいけない試合だった」と悔しそうに話した。
けが人が多く人繰りが難しい中、けがで離脱していた新加入の人見拓哉がJ初出場を果たした。素早い動きだしでゴールを狙ったが、遅い時間帯の出場だったこともあり、攻撃に絡む場面は限られた。
人見は「チームでボールを持てても最後のフィニッシュで決定力に欠けている。ここで自分が決めて、チームで一番得点している(阿部)拓馬さんに追い付きたい」と決意を示した。
(古川峻)
(2)タピスタ(1勝1敗)
群馬 8勝2分け16敗(26)
1―0(0―0,1―0)
琉球 6勝6分け14敗(24)
▽得点者 【群】 内田(1)
▽観客 663人
【評】前半は高い位置からプレスを掛ける群馬に対し、前線にロングボールを送りパスを回した。しかし堅い守備に阻まれてシュートまで至らなかった。後半は一転して攻勢を仕掛けられた。後半19分、ミスからゴール前に詰め寄られ、こぼれ球を押し込まれた。
◆消極的だった
樋口靖洋監督(琉球)の話 まずファンに申し訳ない。消極的な試合をしてしまった。このようなサッカーをしていたら誰も我々を応援してくれないという危機感すら感じる。次戦まで中2日しかないがアグレッシブに攻撃するんだという姿勢を見せたい。
◇守備で一体感
奥野僚右監督(群馬)の話 守備で選手に一体感があった。FWから最終ラインまで根気強く守備をして、琉球の強みであるパスワークをさせなかった。じれた所でチャンスをつくり先制できた。守備ラインの上げ下げ、球際での寄せを徹底することができた。