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ツイッター社は10日、SNSサービス「ツイッター」における「リツイート」【※1】を使う際、より慎重な投稿になるよう一時的に操作の手順を変更することを発表しました。
これまでは画面を2度タッチするだけでリツイートできましたが、その手順が増えるとのことです。
11月上旬にアメリカで大統領選挙が行われますが、それに向けてフェイクニュースやデマを減らす狙いがあります。
4年前の大統領選挙ではネット発のフェイクニュースが大量に流布(るふ)され、トランプ大統領の当選を後押ししたと言われています。
※1 リツイート … ツイッターの「転送」機能。リツイートが増えると拡散の状態になり、そこから批判の意見が殺到するといわゆる「炎上」になります。このリツイート機能を使うと簡単に情報が広がるため、例えば災害時に現地のリアルな情報などが一気に広がり、助けが向かうなどのポジティブな効果を生むこともあります。その一方、間違った情報や個人の勘違いなどが間違った方向に広がり、誰かを傷つけることになる場合もあります。
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SNSで拡散されるデマの被害に遭うのは政治家や有名人だけではありません。
日本でも「あいつはあの事件の犯人だ」という内容のデマが拡散し、関係ない人が脅迫される事件が何度も発生しているからです。
スマホの性能・通信技術が向上し、SNSに高速で大量の情報が飛び交い、小さな勘違いが増幅してフェイクニュースになる構造は全世界共通の悩みになるでしょう。
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誤情報を拡散させないために、まず投稿する前に一呼吸し「今投稿してもいいか」としっかり考えてみましょう。
SNSの情報の流れはとても速く、そのペースについていくと正確さを犠牲にします。
気になったニュースにすぐに食いつくのではなく、多角的な情報が出るのを待ってコメントしても遅くはないでしょう。
【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ スマートフォンアドバイザー、フリーライター。沖縄県サイバー防犯PR大使を務め、スマホやインターネットの活動講座を学校などで実施。本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」(旬報社)も発売中。