社会
沖縄からSDGs

沖縄県産有機野菜を身近に 農家と飲食店つなぐ 消費者の声も企画に反映

有機野菜を手に取り談笑する島袋優さん(右)と福原海里さん=10日、北中城村

 琉球大学の学生と普天間高校の生徒がコンビを組み、有機野菜を広めるシステムの構築に励んでいる。出荷の量や時期が不安定な有機野菜の販売に課題を抱える農家と、仕入れ先の確保が課題の飲食店をマッチングし、消費拡大につなげる考えだ。目指すのは「全ての食材が安心安全な世界」。大きな目標に向け、地道に歩みを進めている。

 活動しているのは琉球大学農学部2年島袋優さん(19)と、普天間高校3年の福原海里さん(18)。2人はグローバルに活躍できる、次世代ビジネスリーダーを育成する事業「琉球フロッグス」に参加して知り合った。中部農林高校への進学で農業の面白さに目覚めた島袋さんは、安心安全な有機野菜を普及したいと考えた。農家と飲食店をつなぐサービスを考案し、沖縄の課題解決を目指していた福原さんをスカウトした。

 2人は現在、飲食店や農家を訪ね歩き、サービスの内容を検討中だ。当面はスマホアプリで農家からの出荷を把握した上で、自ら出向いて集荷し、飲食店に届ける「手作業」を考えている。登録者が増えれば流通システムを組み込んだサービスに移行する予定だ。


有機野菜を栽培する農家に事業内容を説明する島袋優さん=9日、西原町内

 農家と飲食店をつなぐ事業と同時に、消費者の意識変容にも取り組む。形がいびつな有機野菜を消費しやすいように、加工品の開発を模索する。消費者からの聞き取りを基に「安心安全が求められる、離乳食に需要があるのではないか」「カット野菜にすれば、同じ食材を親子で食べられる」などと意見を交わす。

 仕組みを持続させるためにマネタイズ(収益化)も意識するようになった。サービス名はオーガニックとコネクト(つなげる)を合わせて「オーガネクト」と名付けた。2人は「農家の思いにも触れてきたので、ぜひ実現したい」と語った。

(稲福政俊)

 



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