沖縄尚学の理事長側「パワハラ行為ない」 提訴受け弁護士が反論


この記事を書いた人 Avatar photo 嶋野 雅明
沖縄尚学高校・付属中学校

 那覇市の沖縄尚学高校・付属中学校を運営する学校法人「尚学学園」の副理事長=当時62歳=が7月に自ら命を絶ったのは、理事長(89)らによるハラスメントが原因として、副理事長の長男(26)らが理事長らに損害賠償を求め提訴したことを受け、理事長の代理人弁護士は16日、取材に応じ「副理事長を後継者と見込んでいた。学園から追放するというのは考えたこともない」と述べた。

 理事長の代理人弁護士は「副理事長が一部理事らと結託して理事長の辞任を求めるなどの動きを顕在化させたため、やむなく副理事長のポストから外し、常務理事兼中学校校長としての職務に専念するよう伝えていた」と説明。副理事長の学園運営に改善すべき問題があったため、叱責(しっせき)したことはあったとした上で「ハラスメント行為ではないし、自死の引き金でもない」と反論した。

 提訴前に長男側と協議をしていたとし「生徒や教職員を混乱させる裁判だけは避けてほしいと申し入れていた。このような事態は非常に残念だ」と話した。